人は誰でも、私生活上の写真を勝手に撮影されたり、ましてや意思に反して、写真をインターネットその他の媒体で公開されたくはありません。
このような精神的自由を保護する権利として、「肖像権」という権利が登場してきました。
法律上、肖像権について定めた明文の規定はありませんが、裁判実務上は、個人の権利として肖像権が認められていることには、争いがありません。
この肖像権を考えるにあたっては、「プライバシー権」、「パブリシティー権」との関係も重要になってきます。こうした権利の内容についても、順に解説を進めて行きます。